FIC PA-2012の真実

新品を処分価格5,000円で買いました。チップセットはVIA Apollo VP3です。システムクロック66MHz時代のSocket7マザーですが、AGPがあります。主にPCB1.1とPCB1.2というリビジョンがあり、どちらもけっこう不安定なようです。それをねじ伏せて安定動作させる楽しみがあります。

向いている用途改造、インターネット
SPEC
チップセットVIA Apollo VP3
対応CPUSocket7
理論上の利用可能最速CPUK6-2/400MHz
正式サポートされている最速CPUPentium MMX/233MHz, K6/233MHz,6x86MX/233MHz
システムクロック66MHz,60MHz,55MHz (保証外で75MHz設定あり)
CPU倍率設定1.5/3.5,2.0,2.5,3.0,4.0,4.5,5.0,5.5
CPUコア電圧3.3V,3.2V,2.9V,2.8V,2.1V
オンボードL2キャッシュメモリPB-SRAM 1MB
メモリスロットDIMMx3
最大搭載可能メモリ768MB(256x3)
拡張スロットAGP,PCIx3,ISAx1,PCI/ISAx1
オンボードI/Oシリアルx2,パラレルx1,PS/2マウス, PS/2キーボード,USBx2
その他の機能PCB1.1のみハードウェアモニタ機能あり

制限

非常に癖のあるマザーボードです。IDEはUltra ATA/33をサポートしているので、3DゲームやDVD再生などを除けば充分に実用的だと思います。また、運が良ければK6-2を利用できます。ただし、問題点があります。

UltraATA/33が有効にできない

Windows標準のバスマスタドライバ、VIAのバスマスタドライバともに、導入すると起動できなくなります。具体的にはWindowsの起動ロゴ画面の後で、画面がブラックアウトしたまま応答しなくなります。

解決方法はBIOS設定でUDMAの項目をDisableにすることです。こうすることで、Windows上でUltraATAを有効にすることができます。HDBENCHにて、Ultra ATAのパフォーマンスが出ていることを確認済みです。導入するドライバはWindows標準のドライバ、あるいは最新のVIAバスマスタドライバなら問題はありません。

低めのCPUコア電圧が2.1Vしかない

K6-2を利用する場合に重要な、2.2Vから2.4Vの設定が存在しません。しかし個体差もあるようで、ものによっては2.1Vの設定で2.2Vが出ていたり、2.1Vしか出ていなくてもそれで安定動作するK6-2があったりします。旧コアのK6-2(左下に印刷されている数字が26050のもの)なら、300MHz程度で利用できることがあります。私が持っているPA-2012は実測でちょうど2.1Vしか出ていませんでしたが、旧コアのK6-2/300MHz(98年43週のもの)が安定動作しました。ただし1個しか確認していないので、動作すると断言はできません。

なお、PA-2012でK6-2を利用するには、マザーボードのBIOSを最終版(1.11JB16)にアップデートする必要があります。また、改造することで2.2Vや2.4Vのコア電圧を出すことも可能です。

検証編

では、次のようなスペックが実現可能か検証していきましょう。

PA-2012ベースマシンの理想的な仕様
CPUAMD K6-2/450MHz
MemorySDRAM 128MB以上
VideoCanopus SPECTRA8400
HDDIBM Deskstar40(5400rpm)20GB
CDDTEAC CD-540E
SoundSoundBlaster Live! X Gamer

K6-2の450MHz動作は実現できるのか

新コアのK6-2(左下に印刷されている数字が26351のもの)は倍率設定が変更されているため、旧コアの2倍設定で6倍速、66x6の400MHzで利用できる可能性があります。もし実現できれば、システムクロックを75MHzに設定することで、450MHzも可能です。そこで、定格電圧2.3VのK6-2/550MHz(2000年14週のもの)で試してみましたが、300MHzでも起動できませんでした。電圧が足りないのかと思い、マザーボードを小改造してVcore2.33Vで試してみた結果、ほとんど起動不能でした。BIOSが対応していないのか、新しめのK6-2が動作する可能性は低いようです。

結論:できません。300MHz以上の旧コアK6-2を探しましょう。

Socket7で、VP3で、GeForceは動くのか

PA-2012にはAGPがあります。あるからには、使わなければ男がすたります。搭載できるCPUを考えればあまり高性能なビデオカードが使えても意味がないのですが、ここは意地になって、GeForceが使えるかどうかを試してみましょう。ただ、GeForceのような消費電力の大きいビデオカードは安全に運用できるかどうか全くの未知数です。

SiS6326、Trident Blade3D、NVidia RIVA TNT2は、私の目前で動作した実績があります。RIVA TNT2が動作したということは、共通のリファレンスドライバで動作するGeForce系も脈ありです。GeForce2GTSは今のところ無理ですが、GeForce256はテストするつもりです。環境が整っていないので、結論はもう少しお待ちください。

…と思っていたのですが、GeForce256搭載ビデオカードを手放してしまったので検証できなくなってしまいました。

実践編

このマザーボードは実際に以下のような構成で動作しています。

PA-2012ベースマシン
CPUAMD K6-2/300MHz
MemorySDRAM 256MB
VideoATI Mach64(PCI)
HDDSeagate ST320410A(5400rpm) 20GB
CDD松下製4倍速(型番失念)
OSWindows2000/Vine Linux 2.1.5

まず、CPUは先に述べたとおり、私の手元にあったK6-2/300MHzがたまたま安定動作しました。CPUコア電圧の実測値は2.1Vだったのですが、CPU側が当たりだったようです。その他、注目していただきたいのはHDDとOSです。HDDは接続するだけで20GBを認識し、8.4GB問題は存在しないことが分かります。また、Windows2000は少なくともマザーボードのBIOSが1999年以降のものしか正式サポートしていません。しかし、インストールしたら動作しました。しかしACPI未対応のため、自動で電源が切れないという問題が生じました。対処法はあるようなのですが、このマシンは私の手元にないため試していません。


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