GIGABYTE GA-586HXの真実

個人売買で手に入れました(完全に私のものかというとそうでもないんですが)。チップセットはIntel 430HXです。CPUコア電圧が自動ですが、設定された電圧が表示されないのでとても不安になります。ここで取り上げたのはリビジョン1.55で、1.55と1.57はPentium MMXに対応しています。

向いている用途CD-Rライティング、各種サーバ
GA-586HX SPEC
チップセットIntel 430HX
対応CPUSocket7
理論上の利用可能最速CPUPentium MMX/233MHz
正式サポートされている最速CPUK6/200MHz
システムクロック66MHz,60MHz,55MHz,50MHz
CPU倍率設定1.5,2.0,2.5,3.0
CPUコア電圧自動(下限は2.8V程度と思われる)
オンボードL2キャッシュメモリ種別不明SRAM 512KB
メモリスロットSIMMx6
最大搭載可能メモリ512MB(128x4,128x2+64x4)
拡張スロットPCIx3,ISAx3,PCI/ISAx1
オンボードI/Oシリアルx2,パラレルx1,PS/2マウス, ATキーボード
その他の機能なし

制限

CPUはPentium MMXまでしか利用できないので、PC-UNIX系OSを用いてサーバとするか、デスクトップ環境として使いたいならやはりPC-UNIX系で軽いウィンドウマネージャを使うのが適当ではないかと思います。Windowsでも用途によっては充分実用的ですけどね。さすがに古いマザーボードなので制限はいろいろとあります。

Ultra ATA以前の製品である

古いのでバスマスタIDE(DMA Mode2)までにしか対応していません。帯域幅の理論値16.6MB/sというのが、最新HDDを接続したときにどの程度足を引っ張るかは未知数です。Ultra ATAカードの利用により回避は可能ですが、パフォーマンスがどの程度改善されるかは分かりません。ちなみに、試しにこのマザーボードに接続したIBM DJNA-370910にWindows98SEをインストールし、DMAを有効にしてHDBENCHでテストしてみたところ、最高でほぼ16MB/secくらいの結果が得られました。HDD自体の能力がその程度なので、インタフェースの限界による性能の低下具合は分かりませんが、充分に実用的な範囲だと思います。

PS/2マウスとUSBが使えない

これは個体の問題ですが、付属していたPS/2ブラケットを接続してもPS/2マウスが使えません。ブラケット側の問題のような気がするので、追求してみたいと思います。またUSBはパターンはあるのですが、コネクタが出ていないので使用できません。したがって、マウスはシリアル接続ということになります。

PS/2マウスの問題を解決

このマザーボードでPS/2マウスが使えないことにはちょっと困っていました。シリアル接続に対応したマウスがいつまで入手可能か分かりませんからね。今まで手元になかったので徹底的に検証することもできなかったのですが、いろいろと試してみた結果、ようやくPS/2コネクタが使えるようになりました。使えなかった原因は、ブラケットの配線が誤っていたためでした。そのうち配線図を載せます。

RTCの電池が交換できない

RTCは電池と一体のユニットで実装されています。したがって電池が消耗しても交換できません。これは部品を見つけない限りどうしようもないので、時計合わせソフトなどを使って対応するのが妥当でしょう。

検証編

では、ひとつずつ検証していきましょう。

GA-586HXベースマシンの理想的な仕様
CPUIntel Pentium MMX/233MHz
MemorySIMM 32x4
Video3dfx Voodoo3 2000 PCI
HDDIBM Deskstar40(5400rpm)20GB
SCSI I/FAdaptec AHA-2940U
CD-RPlextor 12/10/32倍速
SoundSoundBlaster Live! Platinam
NIC10Base-T/100Base-TX
ModemNone/ISDN

Vio/Vcoreデュアル電圧CPUは正しく動作するのか

Pentium MMXやK6のようなVcoreとVioで異なる電圧を必要とするCPUが出始めた頃の製品で、しかも電圧設定は自動なので、正しく動作するのかかなり不安がありました。ちなみにボードリビジョンによって対応が異なるようで、Rev1.55と1.57は大丈夫なようです。ここで取り上げたものはRev1.55で、K6/200MHzは長期間安定動作していました。しかし同じ構成でCPUのみPentium MMX/233MHzに差し替えてみたところ、Windows起動直後に青画面エラーが出て不安定でした。ただ、今にして考えればこれは冷却不足だったような気がします。さらに、Cyrix6x86MX/PR233(200MHz)はファイナルバージョンのBIOSでは起動できませんでした。

Cyrix6x86MX/PR233(200MHz)の起動を確認

BIOSバージョンを2.9にアップデートすると、Cyrix6x86MX/PR233(200MHz)をBIOS画面で正しく認識することを確認しました。

結論:動きます。

8GB以上のHDDは使えるのか

ここでは詳しく述べませんが、昔のマザーボードには、IDEのHDDは8GBまでしか認識できないという壁があるものがあります。GA-586HXの場合、BIOSをアップデートすることで解決できます。最新のバージョンは2.9で、このバージョンでより大きな容量を扱えるようになっています。バージョン2.9はファイナルバージョンの次(!)のバージョンで、99年秋に突然追加されたので知らない人もいるかもしれません。

実際に接続して試してみたところ、9.1GBのIBM DJNA370910は正しく認識しました。ちなみに、32GBの壁があるかどうかは判明していません。

結論:32GB以下なら確実です。32GB以上は未確認。

実践編

私は実際に以下の構成でこのマザーボードを動かしています。

GA-586HXベースマシン (intel inside)
CPUIntel Pentium MMX/233MHz
MemorySIMM 64MBx2 ECC
VideoMatrox Mystique220
HDDFusitsu製3.2GB
CD-ROMTEAC CD-532E 32倍速
NICIntel EtherExpress Pro100(i82559)
OSVine Linux2.5/Windows98 SE

が、後日BIOSの書き換えに失敗してお亡くなりになってしまいました。合掌。いいATマザーボードだったのに。


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