最終更新日:2008年7月12日 情報が古いのでちょっとだけ手を入れました…。
Front Side Bus。CPUとメモリの間で信号をやりとりするバス。
P6アーキテクチャの初期のCPUであるPentium ProやPentium IIは、CPUパッケージ内に、CPUコアとは別に2次キャッシュメモリを内蔵していました。当時Intelは、CPUパッケージに内蔵されたキャッシュメモリとデータをやりとりするバスをBSB(バックサイドバス)、CPUとメインメモリとの間でデータをやりとりするシステムバス側をFSB(フロントサイドバス)とし、DIB(Dual Independent Bus)と名付けました。
参考:次世代型バス、DIBアーキテクチャを公開 (Intelの過去のプレスリリース)
FSBクロックという言葉は、CPUとメモリの間でデータをやり取りするバスの動作周波数をさしています。CPUは供給されたクロック信号の周波数を内部で逓倍した周波数で動作しています。たとえばCeleron/1GHzに供給されているクロック信号の周波数は100MHzですが、この信号の周波数はCPU内部で10倍され、内部の動作周波数は1GHzということになります。この供給されたクロックと逓倍率との積をコアクロックといい、CPUの動作周波数は通常コアクロックで表します。
FSBのクロック周波数はシステムバスのクロック周波数を元に決まります。上で例にあげたCeleronやPentiumIII用のP6バスや、それ以前のP5バスでは、システムクロックがそのままCPUに供給されるため、FSBクロックの周波数はシステムクロックの周波数と同じです。しかし、現在主流のPCアーキテクチャでは、FSBはシステムクロックを基にDDR(Double Data Rate)やQDR(Quad Data Rate)で動作するようになっています。
一般的にはPersonal Computerの略。限定的にはIBM PCとその互換機。
このサイトを立ち上げた当時は、Personal Computer全般のことを示す表記は"PC"で統一していました。しかし、ときどきPCという表記がIBMの製品であるIBM PCとその互換機のみをさす意図で用いられることがあるため、Macintoshのような、ハードウェア的にIBM PC/ATクローンではないパーソナルコンピュータの存在を明示的に含めたい場合には必ず"PC"ではなく「パソコン」と表記しています。
PCIバス。
PCIバスの役割は、接続されたPCIデバイス間でデータをやりとりすることです。一般的なPCでは32ビット/33MHzで使われることが多く、その場合133MB/sの帯域幅を持ちます。また、長い間チップセットのノースブリッジとサウスブリッジを接続するのにも使われていましたが、Ultra ATA/100対応のIDEコントローラなどを内蔵したチップセットが一般的になると、32ビット/33MHzでは帯域幅が不足するということで、その役目はハブアーキテクチャやHyperTransport、V-Linkなどの266MB/s以上の帯域幅を持つ新たなバスに取って代わられています。PCIバスには64ビット/33MHzや64ビット/66MHzなどの規格もあり、サーバ用マザーボードなどではこういった仕様のPCIバスが採用されています。
たまに「PCIバスにLANカードを挿す」などの表現を見かけますが、これは厳密にいえば正しくありません。PCI用の拡張カードを挿すのはあくまでもPCIスロットです。拡張カードをPCIスロットに挿すことで、PCIバス上に拡張カードのPCIデバイスが追加されたことになります。
パーツ同士の相性によって発生する問題。
実は相性だと思っていたのが設定ミスなどの人為的な問題であることも多々あります。
CPUクーラーの着脱時にCPUコアを破損すること。
一時期主流だったFC-PGAという形態のCPUはコアがむき出しになっているため、CPUクーラーの着脱を乱暴に行うとコアが削れてしまったり、ひどい場合には文字通り欠けてしまうという事故も多かったようです。FC-PGAが主流になり始めた頃から、密着度を高くして冷却効率を向上させるためにCPUクーラーの固定金具のテンションが異常に強くなったため、着脱時に無理な力をかけざるを得ないことが多く、ある程度やむを得ない面もありました。
AthlonやDuronなどのAMD製CPUはコア保護用のスポンジが四隅に貼り付けられていて、ある程度コア欠けを防ぐ効果はあったようですが、それでもやってしまったという話もちらほら見かけました。
PCを起動でき、ディスプレイへの出力が可能な最低限の状態のこと。
ビデオコントローラが搭載されていないマザーボードでは、マザーボードにCPUとメモリとビデオカードだけを接続した状態がここで定義した最小構成にあたります。必要に応じてキーボードを接続します。
「起動可能な最低限の状態」といわれることがありますが、PCはビデオカードが接続されていなくても起動可能です。それでは動作状態をディスプレイで確認することができないのでこう定義しました。
重要なのは拡張カードをビデオカードのみにすることと、メモリモジュールは必要な最低限の枚数にすることです。Intel850など多チャネルのメモリが必要なもの、あるいはSIMMを利用するもの以外のチップセットでは1枚にします。
最小構成の定義は以上がすべてではなく、状況に応じて接続するパーツが増えることがあります。たとえば最小構成でOSをインストールするといわれたときには、当然HDDは接続する必要があります。
PCの動作音を低減しようとすること。
「静音」という単語はあまり一般的でないため、初期状態のMicrosoft IMEでは登録されていません。そのため「静穏化」と書かれていることも多くあります。意味的には同じですが、「静音化」が標準的な表記のようです。
人によって動作音の感じ方はかなり異なるようで、ある人にとってはどうでもいい音が別の人にとっては我慢できない騒音だったりします。PCの最大の騒音源は冷却ファンとHDDです。HDDの騒音対策はSMART DRIVEのような遮音ケースを用いることで、事実上ほとんどの問題が解決するようです。問題は冷却ファンで、特にCPUクーラーのファンと電源ユニットのファンはそう簡単に止めるわけにはいかないため、かなり工夫して冷却効率を上げる必要があります。
Intel8086を第1世代とするx86系CPUの世代。
x86CPUは8086から80286、80386、i486と世代交代し、第5世代は'5'を意味する"Penta"からPentiumと名づけられました。Pentiumからアーキテクチャを一新したPentium Proからは第6世代となり、P6バスと呼ばれるCPUバスが用いられます。このP6バスはPentiumIIIでも用いられ、Tualatinコアまで、長い間使用されました。したがってPentiumIIIまでが第6世代といってよいでしょう。その後、AMDがPentium4より先に世に出たAthlonを第7世代と宣伝したため、IntelはPentium4を第7世代と称することは行わず、第7世代以降のx86CPUでは、世代という概念はうやむやになりました。そもそもPentium以降のCPUでは、Intelとその互換メーカーの製品でアーキテクチャが大きく異なり、またAthlonとPentium4ではまるで異なる思想のアーキテクチャになってしまったため、Pentium以降のx86CPUを明確に世代分けすることにはあまり意味がないと思われます。
1秒あたりに転送可能なデータ量のこと。
メモリバスなどの場合、理論値は(バス幅)×(バス駆動周波数)で求めることができます。
PCの動作音を人の耳には聞こえないレベルまで静音化しようとすること。
静音化がある程度進むとそれまで気にならなかった音が気になるようになり、最終的には無音動作を目指すようになる人もいます。ある程度の境地に達すると、無音で動作しているPCの電源を落としたときに、静かになった気がするそうです。
冷却不足によりThunderbirdコアのAthlonのコアが焼けて壊れること。
Athlonは発熱量が大きいことで知られていますが、過度のオーバークロックやヒートシンクの取り付けミスによりコアが焼けてしまう事件があちこちで起こりました。ThunderbirdというCPUコアのコードネームにちなんで、発熱しすぎて壊れたThunderbirdコアのAthlonを焼き鳥と呼ぶ習慣があります。後継のPalominoや、下位のDuronが焼けたものの呼称については定説はないようです。
Socket7時代のCPUなら数十秒間ならヒートシンクを付けない状態で動かしても、熱暴走はすれど焼けてしまうほどの発熱ではなかったのですが、Athlonの発熱量は桁違いに大きく、正式に対応しているCPUクーラーを正しく取り付けていない場合には焼き鳥を作ってしまう恐れがあります。
余談ですが、あるショップに知人がマザーボードを売却に行ったとき、そのショップではCPUソケットの上にヒートシンクを載せるだけで固定せずに動作確認するという暴挙が行われ、Duronが1個焼け死んでしまったそうです。