MSI K7N420 Pro の電解コンデンサ交換

Lelon製電解コンデンサの液漏れ

2002年の8月から使用を続けているMSI製のマザーボード、K7N420 Proの動作がいつからか不安定になり、だましだまし使っていたのですが、2007年の後半についに起動しなくなりました。

不調の原因は、基板上に搭載されているアルミ電解コンデンサの故障によるものです。2000年〜2002年頃に製造されたマザーボードの故障としては、非常に多い事例です。原因は、その頃の台湾製電解コンデンサに使用されていた電解液に不良があったためと言われています。このページの作成には以下のサイトを参考にしました。

電解コンデンサの大量死 テンプレサイト

電解コンデンサの液漏れ

画像の上側がケース搭載時の上方向です。漏れた電解液が垂れて固まり、コンデンサの頭が膨らんでいます(画像は拡大画像にハイパーリンクされています)。この状態でもそれなりに動いていました。

CPUソケット脇には、定評のある日ケミKZG(耐圧6.3V、2200μF、105℃)が使われています。他のコンデンサはTEAPOなどでしたが、外観から明らかに変形がわかるほど故障したのはLelonのものだけでした。

破裂したコンデンサ

このコンデンサは寿命が短いことで有名なLelon製でした。K7N420 Proには問題のLelon製のものが全部で5個使われていて、すべて頭が膨らんでいたので取り外してみました。

液漏れしたLelon製電解コンデンサ

もはや底面が原型を留めていないほど破損しています。

液漏れしたLelon製電解コンデンサ

耐圧10V、1500μF、105℃の、RXAというグレードのようです。サイズはおそらく10x20mmだと思われます。

液漏れしたChhsi製電解コンデンサ

参考に、他のマザーボード(MSI K7T Pro2)から取り外したChhsi製電解コンデンサ。やはり膨張して頭から電解液が漏れた跡がありますが、底面側からは漏れていません。耐圧6.3V、2700μF、105℃。

電解コンデンサの交換

故障したコンデンサを交換することにしました。交換にはリスクが伴い、自己責任での作業となります。

交換に使用した電解コンデンサ

Lelon RXA(耐圧10V、1500μF、105℃)の交換用に、ルビコンZLH(耐圧10V、1500μF、105℃)を用意しました。今回入手できたZLHは8x20mmと、Lelon RXAに比べて少し径が小さかったので、端子部を少し広げて取り付けました。取り付け自体はできますが、やはり作業がやりにくかったので、できれば径も同じものを入手したほうが良いようです。

交換に使用したルビコン製電解コンデンサZLH

今回はマルツパーツ館で1個105円で購入しましたが、ルビコン以外の低ESR電解コンデンサを入手したい場合は別の店の方が品揃えが良いようです。

交換後のマザーボード

パワートランジスタ横の4本と、AGPスロットとPCIスロット1番の間の1本の合計5本を交換すると、無事に起動しました。

電解コンデンサ交換後のK7N420 Pro

上の画像の四角で囲ってある部分の計5本が、交換後のコンデンサです。

TEAPO製電解コンデンサの膨張(2008年9月28日)

TEAPO、お前もか

このマザーボードにはTEAPO A3(耐圧6.3V、1000μF、105℃)というアルミ電解コンデンサが多数使われていますが、そのうちの1本が膨張し、上部から電解液が漏れて固まった跡がありました。これはUSBポート増設用端子の電源回路だと思われます。

膨張したTEAPO製電解コンデンサ

こうなってしまうとほとんど用を成していないので、これも交換することにしました。他のTEAPO製コンデンサの外観には異常ありませんでしたが、このような場合、外観に異常がなくても劣化しているものと思われます。

とりあえず2個交換

劣化の状況から、本来は同スペックのものを全部交換すべきですが、今回は交換用に入手できたのがルビコンYXG(耐圧6.3V、1000μF、105℃)2個だけだったので、USB増設用端子横の2個だけを交換しました。

ルビコン製電解コンデンサへの交換後

交換前は、この端子で増設したUSBポートにUSBフラッシュメモリ等を接続しても、Windows XPの「ハードウェアの安全な取り外し」インジケータが表示されなかったりとややおかしな挙動が見られていたのですが、交換後には表示されるようになりました。

おわりに

マザーボード上の電解コンデンサが故障した場合、保証期間内なら修理に出すべきです。保証期間を過ぎていても、可能なら有償修理に出した方が、交換作業のための道具を揃えたりすることを考えると、コスト的に安上がりになる可能性もあります。

最近でこそ日本製の品質に定評のあるコンデンサを採用していることを売り文句にしているマザーボードが増えてきましたが、K7N420 Proの発売当時は、粗悪品の電解コンデンサがたくさん使用されていた時代でした。まだ現役のマザーボードも多いと思いますが、基板上の電解コンデンサを目視チェックしてみた方が良いかもしれません。


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